夜書く手紙
まだ私が中学生ぐらいの頃、母によく言われた。「人に出す手紙は夜に書いちゃいけないんだよ」と。「闇は人の気持ちを下向きにすることが多いから、そんな時に書く文章はどうしても暗くなるか、独りよがりになってしまうでしょ? もし夜書いたときは封をせずに朝まで置いておいて、太陽の光の下で読みなさい。それでも違和感が無かったときに投函すればいいから」
ブログが沢山の人に向けて書く手紙だとしたら、本当は夜に書いてはいけないのかもしれない。でも、夜は迷惑な勧誘電話も、「ハンコお願いします」というインターホンも鳴らないのだ。だから、私はほとんどの記事を夜書くことになる。
夜に書く私の記事は暗いことが多いのだろうか。それでも、好き勝手に思いついたこと、思い出したことを文章にしている私だが、一つだけ気にかけていることがある。それは「落ち込んでいるときに書かないこと」だ。夜に書くだけに、気持ちが負の状態だと果てしなくなってしまいそうだからだ。
ブログは色々な使い方が出来ると思う。本来はトラックバックをしながら自分の意見を発信する場として広まったという。が、沢山の人が簡単に作れることから、皆それぞれのとらえ方をしているようだ。同じ趣味の人同士の仲間をつくりたいという人。ただ淡々と日記を書き綴ろうという人。あるいは日頃の鬱憤をはらしている人もいるかもしれない。実際の自分とはまったく異なる人格をつくりあげて楽しむことも出来るだろう。
他の方のブログがどういう形であってもそれはそれでその人のこだわりだと思うし、私もそんな色々なスタイルのブログを十分楽しませて頂いている。書いた人の気持ちになって、一緒に落ち込んだり、一緒に怒ったりもしている。でも、自分のブログでは、なるべく読んで下さった方が一緒に憂鬱になってしまうものは避けたいと思うのだ。
今日、惑さんの「私はいまだかつて、嫌いな人に会ったことがない」を読んで、ますますその感を強くした。惑さんがどんな風にブログと関わっているのかが分かる、とても素敵な記事だった。コメントに書かせて頂いたように、私も出来ればそうありたいと思っている。が、なかなか難しい。
まだまだ私は修行不足なのだと思う。いつも同じ心の平穏さで書けているとは思えない。だから、せめて、気持ちがかさついているときに書き込むのは辞めよう、と改めて思った。そして、時々振り返ろうと思う。自分は最初に願っていた記事を書けているかどうか、と。
そんな風に考える機会を与えて頂いた惑さんに、感謝したい。
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コメント
kakoさん こんにちは、朝までおくどころか推敲さえせずに、放り投げている惑です(笑)。トラックバックありがとうございます。ひさしを貸して母屋を取られるような記事が一番素敵なトラックバックだと思います。トラックバックされてなかったら自分からLINKを張りたくなるような、そんなさすがの記事ですね。ん?今日の記事だけは、あんまり褒めると、照れくさい話になってしまいそうです。
ちっぽけなブログでも一期一会、読んでくれた人が費やしてくれた時間に応える意味でも、読後感の良い文章にしたいな、などと理想だけは一応、高いんですけどね、なかなか。これからもよろしくお願いします。
投稿: 惑 | 2004/10/19 23:46
惑さん、こんにちは。
私も時々勢いに任せてアップしてしまいます。多分、「いざとなったら直せる」と思ってしまうからでしょうね。やはり紙に残る物と違って重みが違いますし。
好き勝手に駄文を重ねている私のブログですけれど、だから余計に、自分が好きになれる場所を作れたらいいなと思っています。惑さんのブログが私の好きな場所であるように。
こちらこそ、今後もよろしくお願いいたします。
投稿: Kako | 2004/10/20 09:32
せっかくのLINK、最後の .html が .htm のためエラーになっているようです。(*^_^*)
投稿: 惑 | 2004/10/20 09:58
な、なんと! 申し訳ありませんっ!
やっぱりきちんと確認しなくてはいけませんね。
こういう記事を書いた時にこの失敗・・。
穴があったら入りたいです・・。
投稿: Kako | 2004/10/20 13:12
はじめまして。
トラバさせていただきました、kabuと言います。
私も母に、「手紙は一晩置いて、読み返してから出す」ように言われたことがあります。
Kakoさんのブログを読んで、「そうだ、手紙もブログも同じなんだな」と気付かされました。
ブログは一晩は置けませんが…、読む人の立場で見直すことを心がけようと思いました。
投稿: kabu | 2004/10/21 20:52
Kabuさん、はじめまして。
私もなかなか一晩寝かせることが出来ません。出来ても即席漬け程度です(笑)
どうしたら人の立場に立って読み返すことが出来るのか、難しい問題だなあと思いながらパソコンに向かっています。
投稿: Kako | 2004/10/21 23:22
kakoさん、こんばんは!
惑さんのブログのご紹介ありがとうございました。kakoさんの書かれていることもあわせて、どちらもとっても共感しました。
今後の自分のブログの方向もですが、生き方のスタンスみたいなものについても、力をいただいたような気がします。
急いで、手持ちのエピソードを描きあげ、トラバをさせていただきました。素敵な記事をありがとうございましたっ!
投稿: わにこ | 2004/10/22 00:20
わにこさん、こんにちは。
確かに惑さんの仰っていることは、ブログばかりでなく、生き方そのものにもあてはまるでしょうね。
自分の来し方を思うと「反省」しなくてはならないなあと思ってしまいます。
自分の心持ちで人生が変わるのだとしたら、とっても素晴らしいことですよね。
投稿: Kako | 2004/10/22 08:13
「blogは夜作られる」といったところでしょうか。
手紙の件、僕も似たようなことを本で読んだ記憶があります。「感情に激した手紙は一晩寝かせよ」だったと思います。
ちなみに僕はメモ帳で下書きしてからアップしていますが、ネタによっては何日もかけて少しずつ書いてアップすることもあります。
いずれにしても、やはり夜の方がキーが進みますね。
投稿: ひざがわり | 2004/10/23 20:56
多分、夜の方が自分の世界に没頭出来るからでしょうね。
夜になるとブログの新着情報がすごい勢いで更新されます。同じように感じてらっしゃる方は多いのでしょう。
そういえば昔々、深夜ラジオを聞きながら「こんな夜中に起きている人が私以外にもいるんだなあ」と感じていたのを思い出しました。今はそれもブログに取って代わっているのかもしれません。
投稿: Kako | 2004/10/23 21:45
初めまして、「夜に手紙を書いてはいけない」をキーワードにしてネットを検索していてたどり着きました。
私も仕事の関係でブログを書くのが夜(朝方)になってしまうことが殆どです。
個人的で言いっぱなしな文章ではありますが、やはり公開している以上は残る文書、それなりにちゃんとしておきたい気持ちはあります。
書き上げてのアップは夜にならざるを得ませんが、昼間、気持ちの落ち着いた時に必ず読み返すようにしたいと思います。
とても参考になるブログを読ませていただきまして、ありがとうございました。
投稿: ふらわ | 2009/06/25 11:07
ふらわさん、はじめまして。
最近では更新もめったにしていなかったので、こんな風に5年近くも前の記事にコメントいただけて、とてもうれしく思います。
当然、この記事はこのとき感じたことを文章にしたものです。でも、こうして検索してたどりついた方にとっては、「今」のことなのですよね。ネット上に残しているということはこういうことなのかもしれません。それならなおのこと、月日がたっても後悔しないような、そんな記事を書いておきたいと改めて思いました。
コメントありがとうございました。
投稿: Kako | 2009/06/25 12:46