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子連れたび

先日、某新聞社からご連絡を頂いた。私の運営している本館HP「Enjoy! 子連れたび」を別刷り紙面紙上で紹介下さるという。暇にまかせてこしらえたHPに、こんな形で目をとめて下さったのをとてもありがたく思う。
このHPは子連れで海外旅行をする人のために何か参考にして頂けることがあればと始めたもので、子連れの旅行記の他、子連れでの海外旅行のコツのようなものをまとめてある。

それでは私が某HP上で書かれているように子連れ海外旅行の達人かというと、恐ろしくてそんなことはとても言えない。もともと私は独身時代に旅行三昧だったわけではなく、生まれて初めての海外旅行が新婚旅行だという、学生時代がそのままバブルの時代と重なる私たちの年代には希有な存在だった。結婚し、子供が生まれて、その娘が一歳半になった頃、おそるおそる海外に行ってみた。そして、主人の仕事の関係でオランダに住むことになり、それならばと子連れでヨーロッパ内を旅し、色々な経験をした。HPの子連れ旅行記は、そのまま私が少しずつ旅行というものに慣れていく記録なのである。

最近は子連れで旅する人もかなり増えてきた。夏休みやお正月、「海外へ脱出する人で混雑した」とニュースで流れる成田空港の画像には、決まってリュック姿の小学生が映っている。が、マイクを向けられた子供の「ハワイに行くのー」と答える様を伝えるマスメディアが、なんとなくその姿を揶揄しているように見えるのは気のせいだろうか。子供を持っていない世代にとっては、子連れの海外旅行はなんとなくはた迷惑という感じが今もそれなりにあるような気がする。

曰く、「子供はちっとも楽しくないのに、親が遊びたいばっかりに」。曰く、「どうせ子供は覚えちゃいないのにね」。曰く、「第一、うるさいし、雰囲気こわすし」。
その全てを否定するつもりはない。そういう面があるのは否めないからだ。ただ・・と思う。それでは身近な場所でどれだけ楽しめるかというと、これが結構難しいのだ。
私たちが子供の頃のように空き地も抜け道も、隠れ家に出来るような場所も多くはない。安心して子供達だけで遊ばせられるようなところは減ってしまったし、子供自体が減っていて子供同士のスケジュールを合わせるだけで一苦労だ。
家族で過ごすにしても、私たち大人が子供と上手に遊べなくなってきている気がする。私たちが子供の時には、もう既にデパートでくわがたが売られていた。子供に自信を持って虫取りの仕方を教えられるお父さんは減ってきてはいないだろうか。また、もし教えられたとして、それを実行できるような雑木林は近くにあるだろうか。
結局、場所を変えるという、一番手っ取り早い方法を選んでしまうというのも仕方がないことではないのだろうか。

もちろん、そういった消極的な理由だけではなく、子供に色々な経験をさせてあげたいと思うご両親も多いだろう。実際、学生時代に白人男性を身近に見た時、そのまつげまで金髪なのに驚いて言葉が出てこなくなったという経験を持つ私としては、外国人を見ても動じない子供達を頼もしく思う。また、価値観が違う世界があること等、教えてあげたい、あるいは感じ取らせてあげたいと思うこともたしかに多い。

家族の絆を強くするという面もあると思う。旅行、それも特に海外ではお互いの連帯感を強く感じることが多い。我が家の娘はお父さんっ子なので、普段は仕事で忙しい父親がずっとそばにいてくれるそのことだけでもうれしいらしい。これが国内にいると仕事柄(性分かもしれないが)完全にオフということには頭が切り換えられず、不満のようだ。

ただ、これらのプラス面が本当にプラスに働くためには、私たち親の側が気にかけなければいけないこともやはりあるだろう。
私がなるべく心がけているのは「不満に思う人をつくらないこと」である。私たち両親だってせっかく旅行に出たのだから、それなりに遊びたい。でも、観光ばかりで子供がつまらないのはつらい。子供にも楽しんでもらえるような場所を選びたい。そして、そこでは体調を崩すような無理をさせたくない。
それから、周りの人を不愉快にさせたくない。子供が居ることで周りの人が迷惑だと思ったり、眉をしかめられたりしたら、私たちも楽しい気分がどこかへ行ってしまう。ついでだから、外でのマナーを娘にも覚えて貰おう・・
そんな風に思いながら私たちはいくつかの旅をしてきた。その全てが完璧だったかというと、自信はないが、少なくとも娘は今のところ私たちとの旅行を楽しみにしてくれているし、最近では旅行のプラン作りにも参加している。

娘はいつまで私たちと喜んで旅してくれるのだろうか。いつまで「この世の中で一番好きなのは、お父さんとお母さん!」と言ってくれるのだろうか。家族にとっては、もしかしたら今が一番家族らしい時なのかもしれない。その間だけでも家族の思い出を増やしておきたいというのが、私たちの今の心境なのである。

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» 夏の国 [思ったんだけど・・・]
欧米の人々のイメージでは日本は夏の国だとか・・・」 夫の言ったことなので真偽のほ [続きを読む]

受信: 2004/07/08 12:54

コメント

すみません、”夏の風景”に貼ったはずのトラックバックがこちらにも送ってしまいました。ご迷惑おかけします。

投稿 ぞふぃ | 2004/07/08 15:39

はじめまして!@HOMEのfumi_oと申します。
「こにのつぶやき」から辿って来ました。
過去ログにコメント入れてしまいましたが、お許し下さい。

先にカテゴリー別に[旅行・地域]を選んで過去ログを掘って読んでいるという、そういう訳なのです。(^^ゞ

実は、私も5年程前に2歳になる娘を連れてディズニーワールドに旅行したことがあるのですが、その時に現地のレストランで
合席になったご家族やご高齢のマダム達と子どもを中心としたおしゃべりをしたことがあり、その時は「日本人もアメリカ人も育児の悩みって結構一緒だな~」なんて思ったものです。

でもなんといっても日本とは違う!と思ったのが、子どもを見る目といいますか、みなさん娘に対して優しい笑顔で接して下さるんですよね。
こんなことに驚いている自分はやはり、日本の"社会は子連れに寛容じゃない"という意識の中で子育てをしているからだろうなと思いました。

現在はいろいろな事情があり、国内それも近場の温泉旅行が中心となってしまいましたが、子連れ旅行をそれなりに楽しんでおります。


投稿 fumi_o | 2004/10/19 00:17

fumi_oさん、はじめまして。
とは言っても、私もこにさん経由でfumi_oさんのブログは読ませて頂いていました。どうぞ今後もよろしくお願いいたします。

私はアメリカを、ディズニーワールドでしか知らないのですが、本当に子供への眼差しが優しいですよね。
普通に話しかけてくれるだけではなくて、あるアトラクションでは「これは小さい子には怖くて無理だから、おやめなさい」と言って下さったご婦人が居て、なんだか感動してしまいました。

また、オランダに駐在して子育てしている人の中には、一時帰国の度に不安を感じて「日本に戻って子育てする自信がない」と仰った方もいました。小児医療の体制一つとっても日本はひどすぎますし、何より社会全体の雰囲気が違うんですよねえ・・・。政治家と呼ばれる人たちは、海外視察をして、一体何を見てきているんだろうと思ってしまいます。

ところで、我が家も最近は国内がほとんどです。もちろん、それでも家族で過ごす旅行は貴重なので、あれやこれやと詰め込んで楽しんでいます。

投稿 Kako | 2004/10/19 08:15

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